左脳も使え!5W1Hで考える、絵のつくりかた

こんにちは、宮本清世です。
今回は、絵のつくりかたについてお話をしていきます。

絵の終わりどき=いつになったら完成するかについては、以前の記事『「描き終わらない」は卒業!絵を完成させるタイミングと考え方』にてお話をしました。

今回はもう少し前段階の「なにをなぜかくか」の考え方を5W1Hで解いていこうと思います。
5W1Hはwhy,what,who,where,when,howですね!思い出せましたか?笑
感覚も大事だけど、そのよさをいっそう伝えるためにはある程度の言語化が必要です。

この記事の後半では、本番前の絵づくりプロセスを順に見ていきます。
絵を描いているけど、何が言いたいかと言われるとよくわからないという人にとって参考になればうれしいです。

それでは、絵づくりの5W1Hをゆっくり解いていきましょう!

1.絵づくりの5W1Hってなに?

絵をつくるにあたっての5W1Hの順序はこちら。

  1. why(なぜ描くか)
  2. what(なにを描くか)
  3. who(だれに描くか)
  4. where,when(いつorいつまでに、どこで描くか)
  5. how(どのような画材や技法で描くか)

1-1.絵づくりのwhy

まずは最重要!whyです。

whyは「なぜ描くのか」という問いです。
あなたはなぜ描くのでしょうか。描いて、どうしたいのか?をじっくり考えてみましょう。
絵を届けるだれかが幸せになってほしいでしょうか。
社会に斬りこみたい!という熱い想いもあるかもしれませんね。
あなたがこころを動かされた記憶や思い出をメモに書き出してみるのもおすすめです。

これがあなたのアーティスト・ステートメントの種=絵を描く動機の表明になります。たどたどしくても、自分の想いがこもった言葉は宝物です。

1-2.絵づくりのwhat

次にwhat「何を描くか」を決めます。
モチーフありきだとwhyとwhatがほぼ同時というときもあります。

何を描くかを考えるポイントは

  • 目の前のモチーフをみて、どんなことを感じたか
  • あるいは、日々のできごとで何を感じたか

注意してほしいのは、モチーフの名前ではないということです。
「トマトを描きました」ではなく、「トマトのハリがツヤッツヤでめっちゃおいしそう!みずみずしいおいしさって幸せ!という嬉しさを描きました」のようにモチーフを通して自分が感じた気持ちです。

「トマトの絵」より、「みずみずしいおいしさって幸せ!という嬉しさを描いたトマトの絵」って言うほうが、おいしそうな絵だと思いませんか?

何を感じたかは自分の絵の見どころを人に伝えるうえでも重要です。

1-3.絵づくりのwho

whoは「誰に描くか」です。

描いたものをどんな人に届けたいか。
先例のトマトなら、「日々仕事に追われ野菜も気休め程度のジュースで済ます、むしろ肉しか食ってないと疲れた顔で話す新卒サラリーマンに、この絵で野菜まるかぶりの幸せを思い出してもらいたい」とか、あるいは「トマト農家のおばちゃんに、いつも食べてるトマトがおいしくてうれしすぎるからこの絵で感謝の気持ちを届けたい」でしょうか。

「だれに」を意識すると、「この人によろこんでもらいたい」というポジティブで優しい責任感が芽生え、絵にもその気持ちがだんだん現れて、絵に説得力が出てくるようになります。

とはいえ、最初はあんまり意識しないでも大丈夫です。描きたい、描くっていう気持ちを大事にしていきましょう!

1-4.絵づくりのwhen,where

whenは期間です。どのくらいの期間でつくるのか。

ある程度期限を決めておくと「あ、これちょっと納期やばいな」など、危機感が生まれます。笑
展示の予定があればそれに合わせて1日あたりで使える時間も逆算しやすいですね。

逆に、特に期限はないけど上達訓練がしたいという人にいちど試してもらいたいのがタイムアタックです。時間短めでタイマーをセットして描く方法です。

これはかなり効果があります!焦る・効率いい段取り考える・焦る・変な汗かく・脳フル回転・根性描きが全部一気に行われるのでめちゃくちゃ早く描けるようになります。

私はお絵かき動画の配信で毎回水彩絵具で一発撮りのため、必然的にタイムアタックモードになってスピードアップしました

whereはどこで描くかです。

大抵はご自宅だと思うのであまり気にしなくてもいいですね。
ライブ感を出すなら屋外スケッチでしょうか。
もっと見てもらい!となったとき、whereに「どこで観てもらうか」の意味が加わりますが今回は省きます。

1-5.絵づくりのhow

最後にhowです。どのような画材・技法で描くか。
ここを決めておくと制作が進めやすくなります。

理由は、画材を決めることで下絵となるデッサンをどこまで描くかの判断基準となるからです。

油絵なら絵具でゴリゴリ描くので輪郭だけとってあとは絵具で仕上げるとか、これはデッサンで簡潔させたいとかですね。どちらかというと下絵の判断基準は自分寄りの効率ベースの考え方です。

もしトマトの絵がお子様に向けてだったら、モノクロデッサンよりも、お子様にとって身近なクーピーのほうが適しているかもしれないですよね。
自分の特訓なら、いままで扱ったことのない画材や技法にもチャレンジできます。

2.5W1Hで絵をつくる:実践編

ここからは、5W1Hで解いた絵づくりを実際の進行とともに見ていきましょう!

2-1.why

まずは、why=なぜ描くか?の確認です。

宮本清世の絵のwhy/ステートメント
自分の絵を通して、いろんな大変なことやいやなことがあっても「まぁここらでいっちょ気を抜きなはれ」と穏やかであったかいこころを感じてほしい

私はこんな感じです。
根拠となる思い出や記憶がたくさんあって、今はこのような想いで描いています。

人によって様々なので、自分の好きなことや、それがなぜ好きなのかを思い出してみましょう。

よくわからない…という人はwhatに進みましょう。描きながら、似たような感情になったことがあったな…と思いだす出来事があればすかさずメモ!

2-2.what

次に、what=何を描くかを決めます。

モチーフ:石鹸

きっかけとなる出来事・エピソード
  • 仕事ですごく疲れて、帰ってすぐお風呂に入って湯船につかりぼーっとしていた
  • そのとき、白い石鹸とお風呂の空間が目に留まった
  • 石鹸は柔らかな白色でやさしい香りがする
  • お風呂の天井や壁も湯気で柔らかくなってこころもからだも疲れが取れる

whatは「ぼーっとできて、柔らかな風景や色にほっとする、あたたかみを感じた。石鹸の絵を通して、疲れが取れるようなやさしさ」を描きたい。にしました。

文章をつくるのが難しい・思いつかない場合はマインドマップもおすすめです。

ちょっと簡易的すぎましたね…。普段マインドマップは作らないんですが、迷ったときは連想ゲームのようにマインドマップを作るときもあります。

2-3.who,when,where

who=誰に届けたいか?です。

今回は、「布団からしぶしぶ這い出て毎日仕事に出かけ、忙しくてお風呂すら時短を考えてしまうお疲れワーカー」にお風呂大事だよ!ということをもういちど届けたい!と思ったのでそれをwhoに設定します。

自分が経験したことを思い出し、同じような経験で悩んでいる・困っている人を想定することが多いです。

あとはwhenwhereですが、私の場合、平日1日あたり最大2時間くらいしか描く時間が取れないのであんまり時間はかけられません。

このあたりは大きさや画材を考慮して決めていきます。

2-4.how

ここまでを、描きながら考えています。描きながら考えていくうちに、絵の完成図や全体像のイメージがふつふつと湧いてきます。

今回は、水彩で少し厚めに、サイズ小さくして洗面所の壁とかに飾ったら可愛いなぁと思いました。
なので、それに合わせてデッサンを進めます。

デッサンを進めるときは、「自分が絶対後から困るゾーンは必ずしっかり描いておく」ようにしています。たとえば、以下のように

質感を感じさせる部分は、ほんっとに細かく観ていかないと後で困ります。(画像赤の部分)
上の例ですと光の当たる箇所やかたちの移り変わる部分です。

反対に、そんなに力を入れなくてもどうにかなる箇所もあって(青矢印の部分)、たとえば影の面積の輪郭などはメモ的にこのあたりー、と入れておくときもあります。

ここまでをデッサンでじわじわ固めていって、ようやく本番にとりかかります。

まとめ

絵づくりの5W1Hについてお話をしましたが、いかがでしたでしょうか。

大事なのは、あなたの描きたい想い(why)や伝えたいものこと(what)をだれに(who)いつまでに(when)より効果的に伝える(where)には、どの画材や技法を使う(how)のがベストか?を考えることです。

はじめは難しいかもしれませんが、少しずつできることから始めていけばあなたの良さや想いが絵からも言葉からも伝わるようになります。

いっしょに描いていきましょう!

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