まだ迷ってる?美大卒が語る、美大に行かなくてもいい理由

こんにちは、きよせむです。

あなたは美大に行きたいと思ったことはありますか?

  • 絵が好きだから美術部に入ってるし、美大も考えてる
  • 美大生っていう響きにあこがれる!

というあなたにはっきり言います。

美大は行かなくてもいい!

私は美大の日本画専攻に通っていましたが、いま振り返ると「行かんでもよかったな」と実感しています。

この記事では、なぜ美大に行かなくてもいいのかについて体験をふまえてお話をしていきます。

専攻によって違いはあるので、おもにファインアート(絵画)系を考えているあなたの進路の参考になればうれしいです。

1.絵の勉強は家でもできる

美大は絵を教えてもらう場所ではない

まず、美大がどういうところかをものすごいざっくり説明すると、とっても広いスペースをふんだんに使って制作して先生に評価してもらう場所です。

たまに専門的な技術の講習もありますが、私の専攻した日本画科では基本そんな感じでした。

指導もほとんどありません。制作実習の時間にそれぞれの制作スペースを先生がうろうろしているだけで、ごくまれに一言二言あるくらいです。学校で普通のテストを受けてるのとあまり変わりません。

なので、絵を教えてもらいたい!となるとちょっと目的が違うんですね。

ちなみに絵描きのなりかたも学べません。絵描きのなりかたというのはどちらかというと起業に近いです。先生は起業家ではなく、大学からお給料をもらっている職員です。

インターネットでご自宅修行

絵を学びたい、絵描きになりたいというのであれば、家でもできます。

いまはインターネットで講座もありますし、本やブログもたくさんあって、学ぶ場所を自分で選べる時代になっています。あとは自分で継続する力や心を身につけるだけです。

そういったなかで美大に行く意味はあるのか、そこでしか学べない理由が本当にあるのか?を一度考えてみてください。

絵描きになりたいのなら、ネットや本で起業について学んだほうがためになります。

美大に行ってまで描く必要ある?

さっきもお話ししましたが、美大はとっても大きな制作スペースがあります。

絵を描く環境として整っているのが美大の良いところですが、その大きなスペースを使ってまで描きたいのはなぜですか?

公共施設やお金持ちに作品を買ってもらいたい!と思うのなら100号以上描けるくらいの大きなスペースは必要かもしれません。

でも、一般家庭に自分の絵を届けたいと考えているのなら、一般家庭にそんな大きなスペースを使って描くような作品を飾る広さはありません。

ということは、家でもじゅうぶん絵は描けるんです。

2.美大はお金がかかる

美大の学費

美大はお金がかかります。見てもらったほうが早いので表をつくりました。

※美大・芸大はすべて2019年度 入学金 授業料/年 維持費/年 実習・教材費/年 その他(同窓会費など入学時のみ必要) 入学~卒業までにかかる費用の合計
東京藝術大学(国立) 338,400 642,960 309,660 50,000 40,000 4,388,880
多摩美術大学(私立) 300,000 1,187,000 428,000 30,000 30,000 6,910,000
武蔵野芸術大学(私立) 300,000 1,185,000 356,400 33,000 6,597,600
愛知県立芸術大学(公立) 282,000 535,800 184,460 2,609,860
名古屋芸術大学(私立) 200,000 850,000 450,000 140,000 5,960,000
↓一般大学
国立大学 282,000 535,800 2,425,200
公立大学 393,618 538,633 2,548,150
私立大学平均 252,030 900,093 181,294 34,069 4,850,130

※各大学HPの日本画を学ぶ学科および東大塾をもとに表を作成、明記されていないものは空欄

ざっくりまとめたので多少違ってるかもだけど大体このくらいと思ってもらえたらよいです

美大が一般大学と違うのは、教材費=画材費がかかるところです。授業で取り組みやすいようにあらかじめ専攻の画材キットや教科書を買います。

この表はあくまで大学側の請求のみなので、これにプラスして自分に必要な画材費がかかります。

そのお金で何ができる?

年間あたりの授業料を見て、美大に行く価値があるのかどうか。高い学費を出すに見合うようなゴールドエクスペリエンスができるのかどうか考えてみましょう。

ほんとうに「好きだから通う」ために使っていいお金ですか?それを払うのは誰ですか?

その学費で使うお金を、インターネット講座や本に使ったり起業の勉強に使ったほうが絵描きとして独立できる準備が早く整えられます。

行くなら普通の大学へ

もし、おうちの方の意向などで大学に通わないといけない場合は、私は一般大学をおすすめします。一般大学の学部はよくわからないですが、お金の流れや基本が学べるところがいいでしょう。

自分が絵や絵のスキルを売るときは、お金が動きます。

なので、お金の基本的なことを大学で学びながら、帰ったら絵の勉強をするのはすごく上手く時間が使えると思います。いまの私ならそうします。

美大行くとみんな絵を描く人なのでお金はほとんど画材に使うため、絵を買う人は少ないです。客観的に絵を見てもらったり、マネジメントやお金や営業に強い仲間を探すという点でも普通の大学はアリです。

3.ぼっち気質の美大生が見てきたもの

世の中、コネ

美大や絵の世界もだいたいコネがモノをいいます。

美大の先生のほとんどは、公募展も行っている大きな絵画団体に所属していて、公募展は公募であってもコネと噂されています。だれだれ先生の生徒さんだから、という扱いですね。

先生と仲良くしてたらいいお誘いがあるかもしれませんが、私は人と仲良くなるのにすごく時間がかかるほうで、あんまり先生とも仲良くなれませんでした。

そもそも絵画団体への所属に全く興味がなかったのもありますが、欲しい人がいないならわざわざ美大に行く意味ってないなと実感しました。

それならSNSやブログなど、インターネットを使って自分の欲しい人を探すほうが家にいたまま出来るし、人付き合いが苦手でもネットで事前にやりとりをするならハードルも下がるし何かとメリットのほうが大きいです。

卒業の言葉

全学部合同の卒業式を終えて日本画科のみで教室に集まったときに先生が挨拶をしたんですが、そのときの先生の言葉にがっかりしました。

「君たちは卒業するけど、ここで学んだクリエイティブ精神を忘れずにしてほしい。どんな職業でもクリエイティブ精神は大事だ!」というような内容です。

日本画について言わんのかい!!

クリエイティブ精神は大事です。それはわかる。

でも4年間で学んだ技術を活かさないこと前提での言葉に腹が立ちました。先生も日本画やる人を増やそうと思わないのかなという疑問も持ちました。

仲間も日本画はもうしないし今後は絵も描かないかなー、という人が多く、なおさら「じゃあなんで美大に?」と感じました。

4.それでも美大に行きたいなら

元ネタ:金田一少年の事件簿

なぜ?をもう一度考えよう

これまで美大は行かなくていい!という話をしてきました。

「それでも!それでも私は美大に行きたいんだ!」というあなたにもう一度考えてほしいです。

  • あなたはどうして美大に行きたいの?
  • 好きだから?家でも描けるけどなんで?
  • 美大を卒業してどうしたいの?

美大に向いている人

しいて挙げるなら、美大に行くのに向いている人は美大を通過したその先が決まっている人です。

なぜ美大に行くのか?に対して、「なんとなく」「好きだから」以外の理由や根拠がある人はエンジョイできると思います。

あとは何が何でも家では作れないほどの大きな作品を作りたいとか、どうしても学食を食べたいとかそういう「大学という環境でしかできないことをしたい」という人も向いているといえば向いているでしょう。

5.『まだ迷ってる?美大卒が語る、美大に行かなくてもいい理由』まとめ

いかがでしたでしょうか。

じつは私も「好きだから続けるものだ」と思って美大を選んだ人間です。

だからこそ、いまの自分がかつての自分に伝えるなら「美大は行かなくてもいい」という結論です。

「絵描きになりたい」と「だから美大に行く」はイコールではないし、絵を描く環境や勉強は自分の意志があればどこでも、そしてずーっと学ぶことができます。

美大、大学進学は人生の大事なポイントのひとつです。よく考えてみましょう。

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