クロッキーとデッサンの違いとは?「絵を描く」を表す言葉まとめ

こんにちは。宮本清世です。

あなたは「デッサン」「クロッキー」「スケッチ」の違いを考えたことはありますか?

どれも絵を描くことを表す言葉です。人物デッサンの本にクロッキーの方法など書かれたものもありますし、スケッチの本・デッサンの本などジャンルも分かれています。

「で、結局どう違うの?」

って思いますよね。

私もデッサンやスケッチの違いを簡単に知りたいと思い、気軽にGoogle翻訳で単語を打ち込みましたが、だんだん堂々巡りになって発狂しました。


※赤枠の単語が翻訳の左側=元とする単語です

手軽に翻訳で頼ろうとしたのがいかんかったな…と思いもう少しまじめに調べたところ、絵を描くことを表す言葉の違いは、習作か完成品か・作品の密度の違いで分けることができることがわかりました。

この記事では、デッサンとクロッキーの違いをはじめ、エスキース・ドローイングなど「絵を描く」を表す様々な言葉の使い分けについて、私の解釈を話していきます。

わかるように一生懸命お話ししますので、「なるほどねー!」と感じてもらえたら嬉しいです。

※所説・個人差がありますのでご了承ください。

1.クロッキー・デッサン・スケッチ・エスキースは習作

デッサン

デッサン(dessin)はフランス語が語源で、日本では「素描」を表します。もはやデッサンでも通じますよね。

デッサンは、絵を描くなど表現で必要となる観察眼を磨き、基礎力を上げるために描くものです。

鉛筆や木炭などで白い紙に描くことが一般的ですが、絵具やパステルを使ったり、黒い紙から描き起こすなど用法は様々です。

時間をかけて、描く対象を観察する。観察して得られた情報を自分の脳と手を使って紙などに再現していくものがデッサンです。

クロッキー

クロッキー(croquis)もフランス語が語源です。

日本語では速描・瞬間素描とも言われ、瞬間的に対象の美しさを捉えて表現する訓練という意味が一般的です。

デッサンとの違いは時間と密度です。

クロッキーは30秒~20分ほどで、あまり時間をかけないことが多いです。時間が短いぶん線のみで表したり明暗だけで表したりなど、どこが美しいかの瞬発力をつける訓練です。

このブログのメインテーマでもあります。

スケッチ

スケッチ(sketch)は英語が語源で、日本では写生・素描を表すことが多いです。

対象となるものをおおまかに捉えることを指し、画材も鉛筆、水彩、油彩なんでもありです。スケッチブックも水彩用や油彩用のものなどいろんな種類があります。

スケッチとデッサン・クロッキーの違いは密度と考えてよいでしょう。

スケッチでざっくり描く
→より詳しく:デッサン
→より短時間で簡潔に:クロッキー 

エスキース

エスキース(esquisse)はフランス語が語源です。

スケッチやデッサンほど知られていない単語ですが、下絵のことを指します。

絵をつくるときに色の構成だとかモチーフの配置だとかを考えておく設計図のようなもので、作品が大きくなるとエスキースも大きくなる傾向があります。

日本画の世界だと下図・大下図とも呼ばれています。

デッサン・クロッキー・スケッチ・エスキースのまとめ
「スケッチ・クロッキー・デッサンをもとにエスキースを描き起こす」という文章を日本語にすると、「素描と写生をもとに下絵を描き起こす」となります。

2.ドローイング・タブローは完成品

ドローイング

ドローイング(drawing)は英語が語源です。

もともとは製図を表す単語ですが、美術では絵を描く行為といった意味を持ちます。

もう少し意味を狭くすると「絵具などを使った線画」のことを指しており、スケッチ・クロッキーとの境界は個人差がとてもあります。

ドローイングは即興性が高いものを指すことも多いです。

また、ドローイングと対になるものにペインティング(painting)という言葉があります。
ペインティングはドローイングよりも「塗り」の要素が強くなります。例えば日本画を英語に訳すと「japanese painting」です。

タブロー

タブロー(tableau)はフランス語が語源の単語で、「板絵・キャンバス画で、かつ完成作品であるもの」という意味です。

ドローイングと比べると随分わかりやすい単語かと思います。

タブローと対局にあるのは壁画でしょうか。タブローは動かすことができるものという条件もありますので、掛け軸などもタブローといえます。

習作や訓練目的のデッサン・クロッキーと違い、完成させる・させたものがタブローです。

ドローイング・タブローのまとめ
「絵具のドローイングをタブローとして販売した。」を日本語にすると「絵具で即興的に描いた線画を完成作品として販売した。」となります。

3.制作手順で言葉の違いを知ろう

ここまでがんばって文章でお伝えしてきましたが、いかがでしょうか。

今度は、アナログでたまねぎの絵を描く手順を例にしてそれぞれの言葉の違いをみてみましょう。

1.クロッキー

手早くかたちと特徴を描きます。
ここで「ハイ終わり!」としたらこれはドローイングのタブローです。

2.デッサン・スケッチ

明暗やかたちや質感などを観察して描きます。
これは所要時間が40分前後と短く、描き込みもあっさりなのでスケッチ寄りのデッサンでしょうか。

これをタブローにするならもっと細部や影の処理をしっかりやると思います。

3.エスキース(アイビスペイント)

エスキースはアイビスペイントXを使いました。

作品としてしっかり描くときは下地の色を決めておきます。色の設計図をつくっておく感じです。
パステルカラーっぽい色が下地です。

4.ドローイング・ペインティング

まだかいてないです、すみません。

板を乾かしている最中です…。

5.タブロー

完成できたらこちらに追加しますね!

『クロッキーとデッサンの違いとは?「絵を描く」を表す言葉まとめ』のまとめ

いかがでしたでしょうか。

絵を描く言葉の使用例

クロッキー・デッサン・スケッチをもとにエスキースをつくり、ドローイングやペインティングを行ってタブローとして発表する。

=素描や写生をもとに設計図をつくり、線を描いて絵具で塗って完成作品を発表する。

日本語だと随分わかりやすくなりますね。

違いがわかってもらえたら嬉しいです。

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