こんにちは、宮本清世です。
クロッキーといえば、人体!が多いですよね。
「人体を描くための本」で有名なのが、モルフォ人体デッサンシリーズです。
聞いたことがあったり、本屋さんで見かけたことがあるかもしれませんね。
私は『箱と円筒で描く』を初版のころに買いましたが、今でも取り出しています。
今日はそんな『箱と円筒で描く モルフォ人体デッサン ミニシリーズ』のレビューやおすすめの使い方をお話ししていきます。
人体デッサン本で迷っているあなたの参考になればうれしいです。
目次
1.モルフォ人体デッサン『箱と円筒で描く』の内容

どんな本?
モルフォ人体デッサン『箱と円筒で描く』の表紙には「箱と円筒を使えば人体が自由自在に描き分けられる」と書いてあります。
要は、カンタンな図形に置き換えたら人体なんてちょちょいのチョイ!というのがこの本のコンセプトです。
※実際はもっとキチッとした文章で綴られています
「人物画」のような人の内面の描き方というよりは、「人体」の構造をシンプルに捉えるのに特化させた内容となっています。
見開き180度対応の糸綴じに持ち運びしやすいミニサイズと、「見ながら描ける」が実現できる素晴らしい作りの本です。
他のシリーズとの違い
モルフォ人体デッサンシリーズはいろいろ種類があります。
- 箱と円筒で描く
- 骨から描く
- 手と足を描く
- 関節と筋肉の働き
- 脂肪とシワを描く

- Amazon
-
楽天市場
-
Yahooショッピング
購入した当時は『骨から描く』と『箱と円筒で描く』しかなかったんですが、いまはとってもたくさん!
『骨から描く』と迷った末に『箱と円筒で描く』にしたのは、より簡潔に構造を捉えたり、クロッキーの表現の参考になりそうだと思ったからです。
実際人物イラストを描く際には大いに参考になっています!

2.モルフォ人体デッサン『箱と円筒で描く』を使ってみる

前半は頭や顔のパーツがメイン
モルフォ人体デッサン『箱と円筒で描く』は、本のはじめからおよそ1/3までは頭や顔のパーツと人体の捉え方が紹介されています。
人体のパーツの比率など知識がメインに載っており、正直このあたりの文章内容は初心者の方には全くわからないと思います。
私は知識は後でOKという考え方なので、概念の記述への抵抗はより強く感じました。
どのページにも挿絵があるので、文は流し読みで絵でなんとな~く理解するのをメインにしても良いですね。
後半は体幹や胴、手足
後半はトルソー(胴体)や背骨を軸とした体幹や手足の細かな構造が、タイトル通り「箱と円筒」でわかりやすく捉えられています。
背骨のカーブや全体のシンプルな捉え方はとても参考になりました!
ちょっと構造感が強いため(それがテーマなんですが)、初心者よりはいろんなポーズを描いてみたいとか脱初級〜中級さしかかりくらいの方にちょうどよい内容です。

3.モルフォ人体デッサン『箱と円筒で描く』のおすすめの使い方

クロッキーの参考書として
モルフォ人体デッサン『箱と円筒で描く』はクロッキーの合間などにパラっと見て背骨カーブを意識したり、身体の大まかな流れ方を参考にするのがおすすめです。
たとえば5〜10分ほどの長め時間でポーズを描くときに手元に置いておくと、自分がいま描いている人体の構造のイメージが掴みやすくなります。
クロッキーなら、胴体は箱よりも豆型で捉えた方が動きが出ます。なので本そのままを参考にするよりはアレンジしたほうがよいです。
マンガポーズの練習に
マンガポーズのイメトレに使うのもおすすめです。
凝ったアクションポーズなど、実際の人物にポーズを取ってもらうのが厳しい場面ってたくさんありますよね。
そんなときに『箱と円筒で描く』という言葉を反芻しながら描くとスッと描けるようになります。
私はこの本を手にして以来、マンガポーズのときは「箱とえんとう、はことえんとう…!」と念じながら描いているときがあります。
実際、クロッキーと並行してポーズのイメトレをするとマンガイラストに描きやすさを感じるようになりました。

『箱と円筒で描く (モルフォ人体デッサン ミニシリーズ)』のまとめ
モルフォ人体デッサンシリーズ 箱と円筒で描くについてご紹介させていただきました。
まとめです!
- 内容の完全理解は脱初心者~中級者向け
- 人体の軸練習の参考書としては、アリ
- 手元にぴったり!見開きとミニサイズ
- 初心者が使うなら挿絵を見て人体構造のイメトレに
とはいえ上達にはクロッキーありき・描いてナンボ!ですから、一緒にたくさん描いて楽しくいきましょう!
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