なぜ画家にはベレー帽のイメージがあるのか?

こんにちは、宮本清世です。

今回の内容は、タイトル通り「なぜ画家はベレー帽のイメージなのか」です。

調べるきっかけはプロフィールアイコンです。自分の理想の未来への方針も決まってきたし、それに合わせてアイコンも変えようかなと思いFacebookでフィードバックを頂いたところ、「ベレー帽はどうか」というご意見が出ました。

そこでやっぱり思うわけです。なぜ画家はいつまでたってもベレー帽なんだと。

ということでネットでバーッと見てざっくり時代考証して、私の見解は以下のようになりました。

ベレー帽=画家のイメージは、たぶんモネと手塚治虫。

今回は、ベレー帽っていつからあるの?どうして画家はベレー帽なの?という疑問、そしてなぜモネと手塚治虫に暫定結論を出したのかお話ししていきます。
※あくまで所説のひとつ、小ネタのひとつとして捉えていただければと思います

1.そもそもベレー帽っていつからあるの?

ベレー帽の誕生は中世以前

ベレー帽は中世より前の時期、フランスで生まれました。

その頃は風よけ・日よけとして(というか帽子のメイン機能はそれなんですが)使われていました。

ベレー帽が広まったのはナポレオン3世によってです。彼がフランスとスペインの間にあるバスク地方に寄った際に「バレー・バスク」と表現したことから広く知られるようになりました。

ベレー帽の種類

広辞苑によるベレー帽の定義はこちら。

ベレー【béret; berret フランス】 円くて平らな縁なしの帽子。バスク地方の住民が愛用。ベレー帽。

岩波書店 広辞苑第六版より

ベレー帽は大きくわけて2~3種類あります。

円の大きさの違いで「バスクベレー」と「ブレトンベレー」に、フチの部分の作りによって「バスク・ブレトンベレー」と「モンティベレー(アーミーベレー、ミリタリーベレー)」に分かれます。

画家のベレー帽は、時代にもよりますがバスクかブレトンを想像される方が多いかと思います。

これはバスクベレーですね。

2.画家とベレー帽 in海外

画家のベレー帽が浸透したのは16世紀くらいから

画家にベレー帽が浸透したのは16世紀くらいです。当世はオシャレ・機能性両方兼ねた用途で浸透したのではないかと思われます。
この頃の画家の自画像や肖像画にはベレー帽がよく描かれています。

レンブラント・ファン・レイン『自画像』1640年
ブレトンベレーですね。
ヨハネス・フェルメール『取り持ち女』1656年
左端がフェルメール。こちらもブレトンベレーです。

画家のベレー帽がもっと広がったのは、印象派

画家にベレー帽が最も浸透したのは印象派の時代です。
これまで屋内で描かれていた絵画は、印象派の画家たちによって屋外でも描くものになりました。

屋外で描くには、前にかかる髪や日差しは邪魔ですよね。そこで活躍したのがベレー帽です。
ここでモネが関わるわけです!!

印象派のなかでも日本ではモネが大人気です。
そのモネの自画像にはしっかりベレー帽が描かれています。タイトルにもベレー帽!

クロード・モネ『ベレー帽の自画像』1886年
小さめのブレトンベレーでしょうか。

印象派以降、画家の自画像(またはポートレイト)のベレー率は大幅アップしています。

オディロン・ルドン、オーギュスト・ロダン、アンリ・ルソー、そしてピカソもベレー帽を愛していました。

アンリ・ルソー『私自身、肖像=風景』1890年。モンティっぽいデザインですがブレトンのような気もします

3.画家とベレー帽 in日本

印象派の影響

海外では、印象派以降に「画家のベレー帽」が定着しました。

そして、近代の日本絵画は、印象派の影響を強く受けています。
ということはビジュアル的な「画家らしさ」も影響を受けたのではないでしょうか?

日本美術史に欠かせない洋画家である黒田清輝は当然ながら印象派の勉強もしており、かつ、ベレー帽を愛用していたそうです。

美術界の重要人物が愛用してたら、やっぱり画家=ベレー帽って定着するよね…と納得できました。

ではなぜいまも画家=ベレー帽が根強く残っているのか。
ここに私は日本の強いマンガ文化が関わっていると考えました。

日本のベレー帽といえば手塚治虫

強いマンガ文化というかもう、マンガの神様手塚治虫ですね。

手塚治虫がベレー帽を被るようになったきっかけは2つあります。ひとつは、同じく漫画家の横山隆一に勧められたから。ふたつめは、カムフラージュのため。

今では考えられないことですが、当時マンガは悪いものとして扱われていました。
そこで、漫画家とばれないようにベレー帽を被っていたのだとか。

手塚治虫の影響は今もいろんなところで見られます。教育番組のキャラクター、マンガの組み立てやメタ表現、キャラクターを使ったファッション…。

だからこそマンガや絵を描く人=ベレー帽のイメージが、この現代においても根付いているのだと思います。

4.『なぜ画家にはベレー帽のイメージがあるのか?』のまとめ

なぜ画家はベレー帽のイメージなのかについて、私の見解をお話ししました。
まとめです!

  1. 画家=ベレー帽は、印象派によって大きく広がった。
  2. 近代日本に、モネを中心とした印象派の絵画と画家のファッションが浸透した。
  3. 手塚治虫の影響によって、広義に絵を描く人=ベレー帽が今なお根強く残っている。

あながちずれていないと思っていますが、いかがでしょうか?

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